広告収入アップを目指すメディア向けアドネットワーク一覧

  • HOME
  • ブログ
  • 広告収入アップを目指すメディア向けアドネットワーク一覧

広告収入アップに欠かせないアドネットワークの存在

ad_network_list_for_media_indispensable

媒体自体の価値と良い掲載面を売る比較的高単価な「純広告」、媒体データを使ったターゲティング等の高付加価値の「自社の広告メニュー」、価格競争により単価を上げることのできる「Google AdxとHeader Bidding」、これらはメディアの収益を高める為にとても重要な要素ですが、忘れてはならないのは「アドネットワーク」の存在です。

先に挙げた比較的単価の高い広告を配信する際に、安売りを防いで平均単価を高める為に、フロアプライスという最低販売単価を設定しますが、フロアプライスを設定することで、広告枠のimpression在庫を100%埋めることが出来なくなる為、その枠を埋める「フィラー広告」という役割でアドネットワークを活用します。

このフィラー広告は、その枠の収益を最大化する為にフロアプライスを最適な単価に設定すると、impression在庫の10%~40%ほどのかなりのボリュームの配信量となります。

特にアプリ内広告では、一昔前のWEB広告のようにアドネットワークがまだまだ強い状況にある為、よりアドネットワークの選定が重要となります。

アドネットワークとは何か

ad_network_list_for_media_what_is_an_ad_network

アドネットワークは、アドネットワークを運営している会社が、広告主や広告代理店に直接販売し、配信先となる媒体にも直接営業をして広告配信を行います。

プログラマティック広告におけるRTBの仕組みでは、広告主側に広告サービスを販売するDSP、媒体側に広告を供給するSSPと役割が分かれますが、アドネットワークはこれを一社で完結します。基本は前述の通りですが、この役割は実際には少し複雑化していて、アドネットワークであっても、DSPから配信を受け入れていたり、SSPや他のアドネットワークに配信先を融通してもらったりということもあります。

アドネットワークのメディア側から見た特徴としては、広告枠のimpression在庫に対して100%広告が配信出来る、その為に平均単価は安くなるという点があります。また、アドネットワーク事業者によっては、広告自体の品質に問題がある場合もある為、配信内容の精査が必要です。

アドネットワークによって様々な特徴がある

ad_network_list_for_media_feature

アドネットワークは多数ありますが、基本的には枠のimpression在庫に対して100%配信出来る、単価が安いという特徴の中でも、アドネットワークによって様々な特徴があります。

女性向けの広告が多い、大手ショッピングサイトが多い等のカテゴリに特徴があるもの、cookieを使わずにコンテンツマッチによるターゲティング配信が出来るという特徴があるもの、広告のクリエイティブ(見せ方、表示のさせ方)に特徴があるもの、アプリ向けの広告が豊富なもの等、その特徴は様々です。その為、収益をアップしたい広告枠に合わせて、適材適所でアドネットワークを選択することが理想となります。

また、各アドネットワーク事業者の販売状況にも収益性が大きく左右される為、その枠の収益が最も高くなるアドネットワークはその時期によって変わっていきます。その為、特定のアドネットワークを配信し続けるのではなく、定常的に複数のアドネットワークの配信をして、比較し、最も高い収益が期待できるアドネットワークの配信ボリュームを増やす等の運用が必要となります。

アドネットワーク一覧

ここでは、主なアドネットワークをご紹介します。それぞれの特徴を踏まえて、最適なアドネットワークを選択する際の参考となれば幸いです。

Google AdSense

Googleが運営。広告主や広告代理店が、Google広告を使って広告を配信すると、Google AdSenseを導入しているWEB媒体に広告が配信されます。

なお、アドサーバーのGoogle AdManagerからSSPであるGoogle Adxを配信している場合、その同じ枠に対して、Google AdSenseを配信することは出来ません。Google AdxはGoogle広告と他DSPからの広告が入札競争するので、Google AdSenseよりも単価が高くなる為、Google AdSenseをフィラー広告として採用するケースは特殊な事情が無い限り、ほとんどありません。
アドサーバーを使わずにタグを貼るだけで簡単に広告収入を得られる手段としては、Google AdSenseは非常に有効です。

Yahoo!広告 ネットワークパートナー

ヤフーが運営。広告主や広告代理店が、Yahoo!広告を使って広告を配信すると、Yahoo!広告を導入しているWEB媒体に広告が配信されます。さらにはYahoo!広告に接続しているDSPからの広告も配信されます。

なお、Yahoo!広告はHeader Biddingにも対応しており、近年ではHeader Biddingにおける広告配信の収益性の高さで存在感が増しています。その為、フィラー広告としての配信という使われ方が少なくなってきているように思われます。

GMO SSP

GMOアドマーケティングが運営するSSPでありアドネットワーク。WEBサイトやアプリに配信が可能。
自社運営のDSPや他DSP、自社運営のアドネットワークAkaneやYahoo!広告を組み合わせた配信が特徴。

Zucks Ad Network

CARTA HOLDINGSグループのZucksが運営。スマートフォン向けのWEBサイト、アプリに配信可能なアドネットワーク。

Profit-X

サイバーエージェントが運営。スマートフォン向けのWEBサイトに配信可能なアドネットワーク。サイバーエージェントが持つ広告配信システムやYahoo!広告を組み合わせた配信が特徴。

Geniee SSP

ジーニーが運営するSSPでありアドネットワーク。WEBサイトに配信が可能。
自社運営のDSPや他DSP、Yahoo!広告等の他アドネットワークを組み合わせた配信が特徴。

Google AdMob

Googleが運営。広告主や広告代理店が、Google広告を使って広告を配信すると、AdMobを導入しているアプリに広告が配信されます。

なお、アドサーバーのGoogle AdManagerを導入して、SSPであるGoogle Adxを配信している場合、その同じ枠に対して、AdMobを配信することは出来ません。Google AdxはGoogle広告と他DSPからの広告が入札競争するので、AdMobよりも単価が高くなる為、AdMobをフィラー広告として採用するケースは特殊な事情が無い限り、ほとんどありません。
アプリ内広告において、アドサーバーを使わずにSDKを設置するだけで簡単に広告収入を得られる手段としては、AdMobは非常に有効です。

MAX

AppLovinが運営するグローバルなアプリ向けアドネットワーク。2022年1月にTwitterが運営するアドネットワークMoPubを買収。アプリ向けのアドネットワークとしては世界最大級を誇る。
DSPからの入札や他アドネットワークとのメディエーション機能を有する。リワード動画広告に強み。

ironSource

ironSourceが運営するグローバルなアプリ向けアドネットワーク。特にゲーム向けのリワード動画広告に強み。DSPからの入札や他アドネットワークとのメディエーション機能を有する。リワード動画広告に強み。

unity Ads

unityが運営するグローバルなアプリゲーム向けアドネットワーク。DSPからの入札や他アドネットワークとのメディエーション機能を有する。リワード動画広告に強み。

FaceBook Audience Network

Metaが運営するグローバルなアプリ向けアドネットワーク。以前はWEBサイト向けにも配信していたが現在はアプリに特化。FacebookのAudienceデータを使った広告配信が特徴。

i-mobileアドネットワーク

i-mobileが運営。WEBサイトやアプリに配信が可能な老舗のアドネットワーク。

LINE広告ネットワーク

LINEが運営。アプリ特化のアドネットワーク。
LINEの圧倒的なユーザー数を武器にした営業力が強み。

メディア担当者向けに特徴をまとめたSSP一覧については、以下の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみて下さい。

著者(writer)
Manegica 事務局

「goo」や「dmenu」をはじめとしたメディアに対して、マネタイズ運用の支援を実施しています。長年のメディア運営によって培ったノウハウや、自社で開発したソリューションを活用し、メディア収益の最大化を実現します。

関連記事一覧