メディアのマネタイズ成功事例!収益複線化の成功に繋がる施策

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こんにちは、goo パブリッシャートレーディングデスクです。これまで様々なメディアマネタイズに関する記事をUPいたしましたが、今回は、メディアがプログラマティック広告を導入することで、収益複線化に成功した事例についてご紹介いたします。

メディアマネタイズの基本については以下の記事でご説明しておりますので、是非ご一読ください。

メディアマネタイズ:導入のきっかけ

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今回ご紹介するメディアは、元々は当社が販売する地域系の純広告を出稿されていたクライアントで、長年のお取引により信頼関係を築けていた経緯もあり、自社メディアに新たな広告を導入することで収益性を拡大するマネタイズ運用の委託についてご相談いただきました。

ご提案時の先方の課題としては、大きく2点ありました。1つ目は、広告枠の運用や開発のリソースを割く事が難しかった点、2つ目は、成果報酬がメインのサイトであった為、広告枠の収益性が低い点でした。

より知見があり、フレキシブルに開発稼働もかけられる委託先を探している中、弊社goo パブリッシャートレーディングデスクにもお声がけいただき、ご提案のチャンスを得られました。しかし、競合となる複数社とのコンペとなったため、週に2回程度、先方の課題感やメディアの総合的なお話をしながら、様々なご提案をさせていただきました。

コミュニケーションを重ね、新たな広告導入による収入の複線化について粘り強く提案したところ、弊社にお任せいただける結果となりました。

メディアマネタイズ:コロナ禍での運用開始という逆境に

弊社での広告運用が決定して、まずは目標となる収益額を設定し、広告配信構成だけでなく、先方担当と二人三脚でコンテンツのPV状況など把握しながら収益拡大施策の検討を進めました。
そして広告収益拡大施策の第一弾として、Waterfall型の広告配信を廃止し、Header Biddingを導入いたしました。

Header Biddingについてはこちらの記事でもご説明しておりますので、是非ご一読ください。

Header Bidding等の導入により、RPMは1.5倍程度になる想定をしておりましたが、導入タイミングは2020年3月、まさに世間がコロナ禍に突入したタイミングでした。そのため、広告主がこぞって広告を自粛してしまい、RPMは3割減、
PVに関しても、こちらのメディアがコロナ禍の影響を受けて大幅に減少し、早速大苦戦という状況に陥りました。

メディアマネタイズ:その後の取組と実績

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大きく出鼻をくじかれてしまいましたが、ベースの底上げとなる施策を中心に実施し、コロナも緊急事態宣言解除のタイミングで少し緩和されたことから、目標達成に向けてあきらめずに動き続けました。

広告枠の拡大

ご契約前は限られたページにのみ、広告枠を設置されていた為、比較的PVの多い検索結果ページに新規の広告枠を追加いたしました。
広告枠の追加はメディアマネタイズにおいて一般的な施策ではありますが、ユーザビリティを損なってしまう恐れもある為、検証を重ねユーザーの離脱が増えていないかなど、アクセス解析情報を確認しながら慎重に対応いたしました。

また、ユーザーに「おすすめコンテンツ」と広告をセットで掲載し回遊率をあげながら広告収入も得ることができる、レコメンドウィジェットの追加についても実施いたしました。

広告枠位置の改善

広告枠位置を変更することでViewable率(視認性)を改善し枠の価値を向上させる施策を実施いたしました。これにより、入札側が従来より高値でオークションで競り合うことから、入札単価があがり、結果全体収益も増やす事に成功いたしました。

事業者の追加

Header Bidding(ヘッダービディング)は接続する事業者を追加する事で、よりオークションの競争が高まり、広告単価をあげる事が可能です。

Header Bidding Wrapper(ヘッダービディングラッパー)であるPrebid.jsと、Amazonが提供しているUAM(Unified Ad Marketplace)の接続を行い、
フィラー広告についても複数のアドネットワークでABテストなどの検証を行い、より収益性の高いアドネットワークを採用するよう、最適化を図りました。

無駄な広告リクエストの排除

広告配信において無駄なリクエストが発生してしまうと、広告枠自体の評価が下がってしまい入札単価が低くなってしまう事があります。その為、無駄な広告リクエストが飛んでいないかをレポートから都度確認し、原因となる事象を仮説立てて調整を行うことで、無駄を大幅に削減し、全体収益を増やす事に成功いたしました。

取り組みによる実績

上記以外にもフロアプライスの自動最適化等の様々な収益最大化施策を実施した事で、コロナ禍にも関わらず、RPM(PVあたりの収益指標)は半年後には運用開始当初の1.2倍、1年後には2.1倍、2年後には4.5倍と、大幅に伸ばす事に成功いたしました。

著者(writer)
Manegica 事務局

「goo」や「dmenu」をはじめとしたメディアに対して、マネタイズ運用の支援を実施しています。長年のメディア運営によって培ったノウハウや、自社で開発したソリューションを活用し、メディア収益の最大化を実現します。

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